イスラエル軍のガザ攻撃で21人死亡、ラファで住民5万人孤立

3月24日、パレスチナ自治区ガザの保健当局はイスラエル軍によるガザ全域への空爆で、少なくとも21人が死亡したと発表した。写真は同日、イスラエルの攻撃を受けたガザの住宅から本を回収する少年(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)
Nidal al-Mughrabi Maayan Lubell
[カイロ/エルサレム 24日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザの保健当局は24日、イスラエル軍によるガザ全域への空爆で、少なくとも21人が死亡したと発表した。イスラエル軍はエジプトとの国境に近いラファで作戦を展開し、空爆と地上攻撃を激化させている。
保健当局はイスラエルが18日にガザへの攻撃を再開して以来、約700人のパレスチナ人が死亡したと報告した。少なくとも400人の女性と子どもが含まれているという。
ラファでは、イスラエル軍が部隊を派遣したテル・アル・スルタン地区に数千人が閉じ込められていると地元当局が発表した。
声明で「近隣地域との連絡は完全に途絶えており、住民の安否は不明だ。家族はがれきの中に閉じ込められ、水も食料も医薬品もなく、医療サービスは完全に崩壊している」と訴えた。
パレスチナ民間緊急サービスは、5万人の住民がラファ地区に取り残されていると発表した。
イスラエル軍は、テル・アル・スルタンを包囲し、「テロのインフラ拠点を解体し、地域のテロリストを排除する」と表明した。