ニュース速報
ワールド

中国の何副首相、アップルなど外資トップと会談 事業環境改善を強調

2025年03月24日(月)13時00分

中国の何立峰副首相は3月23日、米アップルやファイザー、マスターカード、カーギルなどの外国企業トップと会談し、中国国内のビジネス環境を改善し、投資を歓迎する姿勢を強調した。1月11日、北京で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)

[北京 24日 ロイター] - 中国の何立峰副首相は、米アップルやファイザー、マスターカード、カーギルなどの外国企業トップと23日に会談し、中国国内のビジネス環境を改善し、投資を歓迎する姿勢を強調した。

中国商務省が明らかにした。製薬大手イーライ・リリーや医療機器のメドトロニック、特殊ガラス大手コーニングなどのトップとも会談した。

何氏は「中国はビジネス環境の改善を継続し、中国における多国籍企業の投資を歓迎し、発展の機会を共有していく」とし、中国経済は「非常に強靭」で「活力に満ちている」と述べた。

商務省は会談が行われた場所には言及していない。関係筋によると、一部幹部は28日に習近平国家主席と会談する予定という。

地政学的な緊張が高まる中、中国は外国からの投資誘致に積極的に取り組み、政策立案者は米国の新たな関税による逆風を相殺するため国内消費を促進しようとしている。

北京市では23─24日に経済会合「中国発展フォーラム」が開催された。国営中央テレビによると、21カ国、86人の企業幹部が参加。米国企業が最も多かったという。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は、一部の企業トップは中国への投資やビジネスについて楽観的な見方を示したと伝えた。米コーニングのウェンデル・ウィークス最高経営責任者(CEO)は「われわれは中国の発展を確信している。これまで何十年にもわたって中国に一貫して投資してきた。今後も投資を続けていく」と同紙に語ったという。日用品や健康食品をネットワークビジネス方式で販売する米アムウェイのマイケル・ネルソンCEOは米関税の影響を注視しつつも中国市場の将来に注目していると述べたとしている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米CB消費者信頼感3月は4年ぶり低水準、関税懸念の

ワールド

ロシア、黒海の安全な航行確保で合意 制裁解除などが

ワールド

ゼレンスキー氏「黒海・エネルギー停戦即時発効」、ロ

ワールド

ウクライナ、米仲介の対ロ停戦合意を支持=国防相
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取締役会はマスクCEOを辞めさせろ」
  • 4
    「トランプが変えた世界」を30年前に描いていた...あ…
  • 5
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 6
    トランプ批判で入国拒否も?...米空港で広がる「スマ…
  • 7
    「悪循環」中国の飲食店に大倒産時代が到来...デフレ…
  • 8
    【クイズ】アメリカで「ネズミが大量発生している」…
  • 9
    老化を遅らせる食事法...細胞を大掃除する「断続的フ…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 5
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 6
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 10
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中