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ゼレンスキー氏「黒海・エネルギー停戦即時発効」、ロシア違反なら米に兵器要請

2025年03月26日(水)04時57分

ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、黒海での海上停戦とエネルギーインフラを対象とする攻撃停止は即時発効すると述べた。写真は同日、キーウで撮影(2025年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

[キーウ 25日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、黒海での海上停戦とエネルギーインフラを対象とする攻撃停止はこの日に即時発効したと述べた。同時に、ロシアが合意に違反すれば、米国のトランプ大統領に一段の兵器供与と対ロシア制裁の導入を求めると表明した。

ゼレンスキー氏は首都キーウ(キエフ)で行った記者会見で「ロシアが合意に違反すれば、トランプ大統領に直接訴える。制裁措置と兵器供与を求める」と述べた。

米国はサウジアラビアの首都リヤドで23日にウクライナの代表団、24日にロシアの代表団と協議を実施。米ホワイトハウスは25日、黒海における船舶の安全な航行を確保し、両国のエネルギー施設に対する攻撃禁止の履行に向け、ウクライナおよびロシアと個別に合意したと発表した。

ゼレンスキー氏は「米国は、米国による発表をもってこの合意が発効したと見なしている」と述べた。同時に、ロシアが合意を順守するか信頼するできないとも言及。ロシアが違反した場合の対応策が今回の合意に含まれていないと指摘した上で、「われわれは建設的に対応する」とし、ロシアが違反すれば米国のトランプ大統領に直接訴えると述べた。

米国がロシアとの共同声明で、ロシアの農産物と肥料の輸出を巡り、米国が世界市場へのアクセス回復を支援する意向を示したことについては、制裁の弱体化につながるとの考えから、ウクライナは米国との声明にこの事項を含めることに同意していないと語った。

ゼレンスキー氏の発言に先立ち、ウクライナのウメロフ国防相は、ロシアとの停戦を巡り米国が発表した黒海での海上停戦とエネルギーインフラへの攻撃停止に対する支持を示し、第三国による履行の監視を歓迎すると表明。「全ての当事者が黒海における安全な航行の確保、武力行使の排除、商業船舶の軍事目的での使用防止に合意した」とし、「全ての当事者はウクライナとロシアのエネルギー施設に対する攻撃を禁止する合意を実施する措置を策定することで合意した」とXに投稿した。 

ただ、ロシアの艦船が東部黒海を超えて移動すれば合意違反と見なすとし、自衛権を行使する姿勢を示した。

ウメロフ氏はリヤドで行われた米国との協議でウクライナ代表団を率いた。

ロイター
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