中国石油化工、昨年は17%減益 油価下落とNEV導入加速で

3月23日、中国国有の石油大手、中国石油化工集団(シノペック)が上海証券取引所に提出した書類によると、2024年通期決算は純利益が前年比16.8%減少の503億元(69億4000万ドル)となった。写真はシノペックのロゴ。2018年3月、香港で撮影(2025年 ロイター/Bobby Yip)
Colleen Howe
[北京 23日 ロイター] - 中国国有の石油大手、中国石油化工集団(シノペック)が23日に上海証券取引所に提出した書類によると、2024年通期決算は純利益が前年比16.8%減少の503億元(69億4000万ドル)となった。原油価格の下落と、新エネルギー車(NEV)の導入加速を理由に挙げた。
シノペックは「24年に国際原油価格は下振れし、国内輸送業界では新エネルギー車への切り替えが進み、粗利益率は大幅に下落した」と説明した。
23年の純利益は前年比9.9%減だった。
昨年のガソリンとディーゼル燃料の売上高はそれぞれ0.7%と4.8%減った。航空燃料の売上高は7.3%増えた。
昨年の精製能力は2.14%減の2億5200万トン(日量506万バレル)。今年は2億5500万トンに増加すると見込んでいる。
今年の原油生産量は2億8015万バレル、天然ガス生産量は1兆4503億立方フィートとの見通しを示した。
石油化学事業は化学繊維とプラスチックの売上高が19.8%増加した。
今年の設備投資額は探査・開発などの主力投資に1643億元を計画している。