米副大統領夫人、グリーンランド訪問へ エネ長官ら代表団と

3月23日、ウーシャ・バンス米副大統領夫人(写真左)が27日、デンマークの自治領であるグリーンランドを訪問する。右はバンス米副大統領。ワシントンで1月撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)
Steve Holland
[ワシントン 23日 ロイター] - ウーシャ・バンス米副大統領夫人が27日、デンマークの自治領であるグリーンランドを訪問する。トランプ大統領は1月の就任以来、戦略的に重要とするグリーンランドの併合案を主張している。
ホワイトハウスは声明で、夫人は米代表団とグリーンランドを訪問し、史跡を巡ったり歴史を学んだりするほか、全国犬ぞりレースにも参加すると説明した。代表団は3月29日に帰国する。
米当局者によると、この訪問の一環としてウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)とライト・エネルギー長官がグリーンランドの北西部にある米軍のピトゥフィク宇宙基地を訪れる予定。
グリーンランドは欧州から北米への最短ルートに位置しており、米国の弾道ミサイル警報システムにとって極めて重要。豊富な鉱物資源も注目されている。
国家安全保障会議(NSC)のヒューズ報道官は「今回の訪問がグリーンランドの自主性を尊重し、経済協力を推進するパートナーシップを築く機会になると確信している」と述べた。
「グリーンランドの文化、歴史、人々について学び、米国が後援する犬ぞりレースに参加することが今回の訪問の目的だ」と説明した。
デンマークのフレデリクセン首相は、米代表団の訪問について、「真剣に受け止めている」と書面でコメントした。デンマークは米国との協力を希望するが、「主権の基本ルール」に基づいた協力であるべきとの考えを示した。
また、グリーンランドに関する米国との対話には、デンマーク政府とグリーンランド政府が緊密に連携して対応する方針を表明した。。