ニュース速報
ワールド

日中外相が会談、水産物の輸入再開「進展を確認」と岩屋氏

2025年03月22日(土)19時16分

岩屋毅外相(写真右)は22日午後、中国の王毅外相(左)との会談後に記者団の取材に応じ、福島第1原発の処理水放出以降に中国が停止した日本産水産物の輸入再開について、「再開に向けた関連プロセスの進展を確認できた」と語った。 3月22日、東京で撮影(2025年 代表撮影)

Nobuhiro Kubo

[東京 22日 ロイター] - 岩屋毅外相は22日午後、中国の王毅外相との会談後に記者団の取材に応じ、福島第1原発の処理水放出以降に中国が停止した日本産水産物の輸入再開について、「再開に向けた関連プロセスの進展を確認できた」と語った。再開時期の具体的なめどには触れなかった。

岩屋外相は「昨年9月に発表した日中間の共有された認識が着実に履行されていることを共に評価した上で、輸入再開に向けた関連の協議を推進していくことで一致した」と述べた。コメや牛肉など農産物の対中輸出についても早期の再開・拡大を求めたことを明らかにした。

会談では王外相から、自衛隊の統合幕僚長を務めた岩崎茂氏が台湾行政院の政務顧問に任命されたことについて提起があったという。岩屋外相は記者団に対し、「日本政府として関与したものではないと説明した」と語った。

岩屋外相はこの日、都内で中国、韓国との3カ国外相会談に出席。その後、韓国の趙兌烈外相、中国の王外相とそれぞれ会談した。いずれの会談も、トランプ米政権については主たる議題にならなかったものの、趙外相とは「引き続き日韓米で緊密に連携していくこと、米国ともしっかりと意思疎通を互いにしていくことで一致した」という。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英ヒースロー空港再開、停電への対応調査へ 航空便の

ワールド

イスラエルがレバノン空爆、ロケット弾への報復 停戦

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、3週間ぶり増=ベーカー

ワールド

アングル:米大麦農家、ビール消費減少とトランプ関税
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平
特集:2025年の大谷翔平
2025年3月25日号(3/18発売)

連覇を目指し、初の東京ドーム開幕戦に臨むドジャース。「二刀流」復帰の大谷とチームをアメリカはこうみる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 2
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放すオーナーが過去最高ペースで増加中
  • 3
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔平が見せた「神対応」とは? 関係者に小声で確認していたのは...
  • 4
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 5
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 6
    止まらぬ牛肉高騰、全米で記録的水準に接近中...今後…
  • 7
    コレステロールが老化を遅らせていた...スーパーエイ…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 9
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 10
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャース・ロバーツ監督が大絶賛、西麻布の焼肉店はどんな店?
  • 4
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 5
    失墜テスラにダブルパンチ...販売不振に続く「保険料…
  • 6
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 7
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 8
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 9
    「気づいたら仰向けに倒れてた...」これが音響兵器「…
  • 10
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中