パキスタン列車襲撃、軍が武装勢力殺害 人質・兵士25人死亡

3月12日、パキスタン南西部バルチスタン州で武装勢力が列車を襲撃した事件で、同国軍は、治安部隊が列車に突入し、犯行に関わった33人全員を殺害、救出作戦を終了したと発表した。写真は救出された乗客ら。クエッタで撮影(2025年 ロイター)
Saad Sayeed
[クエッタ(パキスタン) 12日 ロイター] - パキスタン南西部バルチスタン州で武装勢力が列車を襲撃した事件で、同国軍は12日、治安部隊が列車に突入し、犯行に関わった33人全員を殺害、救出作戦を終了したと発表した。
事件は11日に発生。440人を乗せてバルチスタン州の州都クエッタから北西部ペシャワルに向かっていた列車が襲撃され、同州の独立を要求する分離主義武装勢力「バルチ解放軍(BLA)」が犯行声明を出していた。
パキスタン軍によると、今回の対峙(たいじ)で人質21人と治安部隊4人が死亡した。
軍報道官は「きょう、女性や子どもを含む多くの人を解放した」とし、作戦の最終段階で民間人の死者は出なかったと説明した。
軍の発表に先立ち、BLAは12日に乗客50人を殺害したと主張。11日には214人を人質にしていると述べていた。
軍は数百人の部隊を派遣し、空軍と特殊部隊も投入したという。