米ブラックストーン、トランプ大統領の通商政策支持

米大手投資会社ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は12日、トランプ米大統領の関税などの通商政策に関し、「最終的には米国の製造業の活動の大幅な増加につながる」と述べ、景気を促進するとして、支持する見解を示した。写真は1月、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に登壇したシュワルツマンCEO(2025年 ロイター/Yves Herman)
Dhwani Pandya
[ムンバイ 12日 ロイター] - 米大手投資会社ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は12日、トランプ米大統領の関税などの通商政策に関し、「最終的には米国の製造業の活動の大幅な増加につながる」と述べ、景気を促進するとして、支持する見解を示した。結果として「世界にとって良い」とも言及した。
シュワルツマン氏は、インド・ムンバイでの自社イベントで記者団に対し、インドのモディ首相とトランプ氏の2月の会談を受け、インドと米国の関税交渉は他国と比べて比較的順調に進むとの見方を示した。
トランプ氏の1月の大統領就任以降、関税を巡る動きは世界の投資家や消費者、企業に不安をもたらしている。米国の景気後退や世界経済への悪影響を懸念する声も出ている。
ブラックストーンのアジアプライベートエクイティ(PE)部門を率いるアミット・ディクシット氏は、今後数年でインドでの運用資産を現在の500億ドル以上から倍増させる計画だと述べた。インドのデータセンター、通信塔、再生可能エネルギー、空港、港湾といったインフラ分野に投資を展開する意向も示した。
ブラックストーンはインドを主要市場の1つと位置付け、オフィスビルやショッピングモール、物流施設などを持つ。病院を展開するほか、ITサービスや電気自動車(EV)部品の企業にも投資している。