米軍燃料積載のタンカーと貨物船衝突、火災発生 英北東沖

米軍向けのジェット燃料を輸送していたタンカーが10日、英北東沖でコンテナ船と衝突し、双方で火災が発生した。同日撮影(2025年 ロイター/BARTOSZ SMIALEK)
Jonathan Saul Sachin Ravikumar
[ロンドン 10日 ロイター] - 米軍向けのジェット燃料を輸送していたタンカーが10日、英北東沖でコンテナ船と衝突し、双方で火災が発生した。タンカーの運航会社によると、衝突で貨物タンクが破損し燃料が流出した。専門家は環境汚染のリスクがあるとしている。
複数の海事関係筋は、この事故に悪意のある者が関与した形跡はないと指摘。地元当局によると、32人が負傷し、救急車で病院に搬送されたが、現地時間午後の時点で入院しているのは1人のみとなっている。
タンカーの運航会社によると、事故を起こした「ステナ・イマキュレート」は停泊中にポルトガル船籍の貨物船「ソロング」に衝突された。同タンカーは、必要に応じて米軍に燃料を供給する米政府のプログラムの一環として、ジェット燃料を積載していた。
米軍報道官はロイターに対し、同タンカーが米海軍の軍事海上輸送司令部に短期チャーターされていたと明らかにした。