スカイダンスのパラマウント買収、差し止め審理へ＝米裁判所

　３月６日、米デラウェア州衡平法裁判所のマコーミック判事は、映画製作会社スカイダンス・メディアによる米メディア大手パラマウント・グローバルの８０億ドルでの買収について、一般株主に不利益をもたらすため買収を完了させるべきではないとする集団訴訟を審理する意向を示している。写真は両社のロゴ。ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで昨年１２月撮影（２０２５　ロイター／Dado Ruvic）

Tom Hals

[ウィルミントン（米デラウェア州）　６日 ロイター] - 米デラウェア州衡平法裁判所のマコーミック判事は、映画製作会社スカイダンス・メディアによる米メディア大手パラマウント・グローバルの８０億ドルでの買収について、一般株主に不利益をもたらすため買収を完了させるべきではないとする集団訴訟を審理する意向を示している。６日提出された裁判書類で明らかになった。

今年１月、投資家グループ「プロジェクト・ライズ・パートナーズ」が、パラマウントを１３５億ドルで買収する提案を提出したが、パラマウント取締役会の特別委員会が却下した。

これに対し、パラマウント株を保有するニューヨーク市職員年金基金が、同裁判所に集団訴訟を提起し、パラマウントの特別委員会がプロジェクト・ライズ・パートナーズからの入札を検討しなかったことで、一般株主に対する受託者責任に違反したと主張している。

パラマウントとスカイダンスのコメントは得られていない

スカイダンスによるパラマウント買収契約は昨年７月に締結され、現在は規制当局の承認待ちの状態。