ウクライナ経済見通し、なお不透明 構造改革は順調=IMF

3月6日、国際通貨基金(IMF)は、ウクライナは構造改革で引き続き順調に進展しているが、ロシアとの戦争継続で経済見通しは引き続き極めて不透明との見解を示した。写真は、ロシア軍の空爆を受けたアパートから立ち去る住民ら。2月2日、ウクライナのケルソンで撮影(2025年 ロイター/Ivan Antypenko)
Andrea Shalal
[ワシントン 6日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は6日、ウクライナは構造改革で引き続き順調に進展しているが、ロシアとの戦争継続で経済見通しは引き続き極めて不透明との見解を示した。
IMFのコザック報道官は、ウクライナは2022年の侵攻以来、持続的な回復力を示しているが、戦争は国民や経済、インフラに大きな打撃を与えていると述べた。
IMFは先月、労働力不足、エネルギーインフラの損傷、戦争継続による逆風を反映し、今年のウクライナ国内総生産(GDP)伸び率が2─3%と、24年の推定3.5%から低下するとの予想を示した。
また、米国による支援停止や最終的な停戦に向けた最近の動きがウクライナの経済に与える影響を評価するのは時期尚早としながらも、IMFは動向を注視しており、ロシアについても同様だと述べた。