米国LNGの購入拡大、経済性など踏まえ官民で検討=林官房長官

3月5日、林芳正官房長官は会見で、トランプ米大統領がアラスカの天然ガス(LNG)プロジェクトへの投資を日本などが望んでいると述べたことに関し、「米国から競争力の高いLNGの供給が増加すれば、供給源の多角化にも貢献する」とし、LNGのさらなる購入について経済性や供給開始時期などを踏まえて官民で検討すると述べた。写真は2018年5月、アラスカのフェアバンクス近郊で撮影(2025年 ロイター/Yereth Rosen)
[東京 5日 ロイター] - 林芳正官房長官は5日午後の会見で、トランプ米大統領がアラスカの天然ガス(LNG)プロジェクトへの投資を日本などが望んでいると述べたことに関し、「米国から競争力の高いLNGの供給が増加すれば、供給源の多角化にも貢献する」とし、LNGのさらなる購入について経済性や供給開始時期などを踏まえて官民で検討すると述べた。
アラスカのパイプライン事業については、建設動向など詳細について米国関係者から状況を聞く必要がある、としたうえで「日米双方の利益につながる議論が積み重ねられるよう、政府として必要な環境整備を行っていく」とした。
トランプ大統領は4日の施政方針演説で、日本や韓国などがアラスカ州の天然ガスパイプライン事業で米国と提携することを望んでいるとし「日本、韓国、その他の国々がそれぞれ数兆ドルもの投資をして、われわれのパートナーになりたがっている」と述べた。
トランプ氏と石破茂首相は2月の首脳会談で、米国産LNGの輸入を日本が拡大することで合意、石破首相は日本企業による対米投資を1兆ドルまで引き上げる考えを表明した。