ロシアのレアアース資源は豊富、米との協力に前向き=ロ大統領府
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ロシア大統領府のペスコフ報道官は25日、同国には多くのレアアース(希土類)鉱床があり、開発に向けた取引に前向きだと述べた。2024年12月モスクワで代表撮影(2025年 ロイター)
[モスクワ 25日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は25日、同国には多くのレアアース(希土類)鉱床があり、開発に向けた取引に前向きだと述べた。
ロシアのプーチン大統領は24日、米ロ間の将来的な経済取引の一環として、レアアースの共同開発のほか、米国へのアルミニウム供給などを提案した。
ペスコフ報道官は記者団に「米国はレアアースを必要としている。ロシアには多くのレアアースがある」とし「われわれには戦略的資源を開発する独自の計画があるが、この分野の協力にはかなり広い展望がある」と述べた。
同報道官は、経済的な取引を行う前に米ロの関係正常化に向けた多くの作業が残されていると指摘。
「次の議題はウクライナ危機の解決だ」とし「その後、特に米国自身が言及しているため、貿易、経済、投資協力に関連するプロジェクトの可能性について検討する時が来るだろう」と述べた。
「政治的な意思が生まれれば、われわれは(レアアースに関する)協力に前向きになるだろう」とも発言した。
米地質調査所のデータによると、ロシアのレアアース埋蔵量は中国、ブラジル、インド、オーストラリアに次ぐ世界5位。