ニュース速報
ワールド

北朝鮮、核戦力強化を継続 非核化目標は時代遅れ=KCNA

2025年02月18日(火)16時28分

 2月18日、北朝鮮外務省は、日米韓外相が北朝鮮の非核化を目指す方針を示したことに反発し、核戦力の強化を継続すると表明した。写真は平壌の住宅プロジェクト最終段階の着工式に出席した金氏(中央)。16日撮影。KCNA提供(2025年 ロイター/KCNA)

Joyce Lee Hyonhee Shin

[ソウル 18日 ロイター] - 北朝鮮外務省は18日、日米韓外相が北朝鮮の非核化を目指す方針を示したことに反発し、核戦力の強化を継続すると表明した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

岩屋毅外相とルビオ米国務長官、韓国の趙兌烈外相は先週、ドイツで会談し、北朝鮮の完全な非核化に向けた3カ国のコミットメントについて共同声明を発表した。

KCNAによると、同省は3カ国が北朝鮮の非核化という「時代遅れで、ばかげた」計画を推進していると批判し、「集団的な敵意と対立をあおる愚かな行為」をやめるよう警告した。

「米国とその従属勢力の脅威が存在する限り、北朝鮮の核兵器は平和と主権を守る手段であり、憲法が認める正当な自衛手段である」と主張し、核戦力の強化を継続する方針を示した

これに対し韓国外務省の李在雄報道官は記者会見で、「北朝鮮が核兵器保有国と認められることは決してない」と強調した。「核兵器とミサイルの開発は自国の安全保障と経済発展を妨げるだけだということを北朝鮮が認識することを期待している」と述べた。

韓国の議員らは北朝鮮の最近のミサイル発射について、米国に対する抑止力を示し、トランプ米大統領の注意を引くことが目的の一部だったとの見解を示した。

また韓国軍は国産の新型バンカーバスター(地中貫通)ミサイルを配備したと発表した。有事の際にソウル首都圏を脅かす恐れのある北朝鮮の長距離砲システムに対し、短時間で同時に精密な攻撃を行うことができると説明した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中