北朝鮮、核戦力強化を継続 非核化目標は時代遅れ=KCNA
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2月18日、北朝鮮外務省は、日米韓外相が北朝鮮の非核化を目指す方針を示したことに反発し、核戦力の強化を継続すると表明した。写真は平壌の住宅プロジェクト最終段階の着工式に出席した金氏(中央)。16日撮影。KCNA提供(2025年 ロイター/KCNA)
Joyce Lee Hyonhee Shin
[ソウル 18日 ロイター] - 北朝鮮外務省は18日、日米韓外相が北朝鮮の非核化を目指す方針を示したことに反発し、核戦力の強化を継続すると表明した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。
岩屋毅外相とルビオ米国務長官、韓国の趙兌烈外相は先週、ドイツで会談し、北朝鮮の完全な非核化に向けた3カ国のコミットメントについて共同声明を発表した。
KCNAによると、同省は3カ国が北朝鮮の非核化という「時代遅れで、ばかげた」計画を推進していると批判し、「集団的な敵意と対立をあおる愚かな行為」をやめるよう警告した。
「米国とその従属勢力の脅威が存在する限り、北朝鮮の核兵器は平和と主権を守る手段であり、憲法が認める正当な自衛手段である」と主張し、核戦力の強化を継続する方針を示した
これに対し韓国外務省の李在雄報道官は記者会見で、「北朝鮮が核兵器保有国と認められることは決してない」と強調した。「核兵器とミサイルの開発は自国の安全保障と経済発展を妨げるだけだということを北朝鮮が認識することを期待している」と述べた。
韓国の議員らは北朝鮮の最近のミサイル発射について、米国に対する抑止力を示し、トランプ米大統領の注意を引くことが目的の一部だったとの見解を示した。
また韓国軍は国産の新型バンカーバスター(地中貫通)ミサイルを配備したと発表した。有事の際にソウル首都圏を脅かす恐れのある北朝鮮の長距離砲システムに対し、短時間で同時に精密な攻撃を行うことができると説明した。