ヨルダン外相「一段のガザ住民受け入れ不可能」、ミュンヘン安保会議
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ヨルダンのサファディ外相は14日、アラブ諸国はパレスチナ自治区ガザについて住民を別の土地に移住させることなく再建し、安全保障と統治を確保する計画をまとめていると説明した。1月撮影(2025年 ロイター/Jehad Shelbak)
John Irish
[ミュンヘン 14日 ロイター] - ヨルダンのサファディ外相は14日、アラブ諸国はパレスチナ自治区ガザについて住民を別の土地に移住させることなく再建し、安全保障と統治を確保する計画をまとめていると説明した。同時に、ヨルダンはパレスチナ人をこれ以上受け入れることはできないとの考えも示した。
サファディ外相はドイツで開幕したミュンヘン安全保障会議で、ヨルダンの人口の35%は難民であり、これ以上の受け入れは不可能だと表明。その上で「パレスチナ人もヨルダンに来ることを望んでいない」との考えを示した。
トランプ米大統領は11日、ヨルダンのアブドラ国王と会談した。米国がパレスチナ自治区ガザを管理し住民を永久的に移住させる計画を改めて表明し、移住したパレスチナ人をヨルダンが受け入れることを望むとの考えを示した。
欧州の外交筋によると、アブドラ国王はトランプ大統領に対し、アラブ側の計画はトランプ氏の提案よりも「安価で迅速」であるとし、トランプ大統領もこれに好意的な姿勢を示したという。
サファディ氏はまた、イスラエルも10年後、20年後のこの地域のどのような姿を見たいかについて考える必要があると述べた。