米関税、国内物価押し上げたとしても一時的＝財務長官

　２月１３日、ベッセント米財務長官（写真）は、トランプ大統領の関税措置が国内の物価を押し上げたとしても、「一度限りのわずかな上昇」にとどまるとの見方を示した。写真はウクライナのキーウで１２日撮影（２０２５　ロイター／Valentyn Ogirenko）

[ワシントン １３日 ロイター] - ベッセント米財務長官は１３日、トランプ大統領の関税措置が国内の物価を押し上げたとしても、「一度限りのわずかな上昇」にとどまるとの見方を示した。

ベッセント氏はＦＯＸニュースのインタビューで、「もし物価が上昇すれば、（そして上昇するかどうかはわからないが）、一時的な静かな上昇になる」と語った。

トランプ大統領は今月に入り、メキシコ、カナダ、中国に対する包括的な関税が米国民に短期的には多少の痛みをもたらす可能性があると述べている。

トランプ氏は１３日、米国の輸入品に関税を課している全ての国に「相互関税」を課すと発表した。大統領執務室で記者団に対し「公平性の観点から相互関税を課すと決定した。各国が米国に課している関税と同額を課す。それ以上でもそれ以下でもない」と述べた。ホワイトハウスは、こうした関税措置は米国の経済、国家安全保障の強化につながるとの見方を示している。