イラン大統領、核施設攻撃受けても再建可能 国営メディア報じる
イランのペゼシュキアン大統領(写真)は13日、敵対国がイランの核施設を攻撃したとしても、新たな施設を建設する能力までは奪うことはできないと強調した。1月撮影(2025年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[ドバイ 13日 ロイター] - イランのペゼシュキアン大統領は13日、敵対国がイランの核施設を攻撃したとしても、新たな施設を建設する能力までは奪うことはできないと強調した。米情報当局はイスラエルが2025年半ばまでにイランの核関連施設に先制攻撃する可能性が高いとの見方を示したと米紙ワシントン・ポストが報じたことを受け、国営メディアが伝えた。
ペゼシュキアン氏は「敵は核施設を攻撃すると脅している。100カ所攻撃を受けたなら、われわれは1000カ所を新たに建設する。 建物や場所は攻撃できても、建設する人々を攻撃することはできない」と述べた。
トランプ米大統領は10日に放映された米FOXニュースのインタビューで、イスラエルがイランを攻撃する可能性に言及し、核兵器保有を阻止するためにイランと取引したいとの意向を示した。
イランの空軍高官は13日に「敵対国、友好国に関わらず全ての国々に対して、イランは防衛を基本としながらも敵の攻撃に対しては武力で応じると伝えている」と述べた。
イスラエル軍とイスラム組織ハマスによるパレスチナ自治区ガザの戦闘を巡る緊張が高まる中、イランとイスラエルは昨年、報復攻撃を繰り広げた。