米PPI、1月前年比3.5%上昇 予想上回る
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米労働省が13日発表した1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比3.5%上昇した。2024年11月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Lucia Mutikani
[ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日発表した1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比3.5%上昇した。伸びは前月の3.3%から加速し、予想の3.2%も上回った。インフレ加速が裏付けられたことで、連邦準備理事会(FRB)は下半期まで利下げを見送るとの見方が強まる可能性がある。
前月比では0.4%上昇。エコノミスト予想は0.3%上昇だった。昨年12月は0.5%上昇に上方改定された。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの主任エコノミスト、カール・ワインバーグ氏は「この数字では、FRBが早期に金利を引き下げるべきという議論は見いだせないだろう。しかし、利上げを議論すると予想する理由もない」と述べた。
PPIの上昇はモノとサービス双方でみられた。モノの価格は0.6%上昇。12月は0.5%上昇だった。上昇の半分以上はエネルギー商品価格の1.7%上昇によるものだった。食品価格は1.1%急騰した。食品とエネルギーを除くモノの価格は2カ月連続で0.1%上昇した。
サービス価格は0.3%上昇した。12月は0.5%上昇だった。ホテルなどの宿泊料金の5.7%上昇が、サービス部門の価格上昇の3分の1以上を占めた。
一方、燃料および潤滑油小売業のマージンは9.8%下落した。ポートフォリオ管理手数料は0.4%上昇したが、航空運賃は0.3%下落した。医師の診療費は0.5%下落し、入院医療費は0.3%下落した。
消費者物価指数(CPI)とPPIのデータからエコノミストが推定する1月のコア個人消費支出(PCE)価格指数は0.3%上昇となった。12月は0.2%上昇だった。
コアインフレ率は2.6%上昇と予想されている。12月は2.8%上昇だった。