オープンAI、営利組織への移行中止ならマスク氏が買収撤回=弁護士
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米実業家イーロン・マスク氏は、米オープンAIが営利組織に移行しなければオープンAIに対する974億ドルの買収提案を撤回する方針。写真は、同氏のアカウントとオープンAIのロゴ。2024年6月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[13日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏は、米オープンAIが営利組織に移行しなければオープンAIに対する974億ドルの買収提案を撤回する方針。マスク氏の弁護士が12日に裁判所に提出した書面で明らかにした。
同氏の弁護士は「オープンAIの理事会が慈善団体としての使命を守り、(組織体制の)転換中止を通じて、資産から『売り出し中』という看板を取り下げることを明記すれば、マスク氏は買収提案を撤回する」と表明。
組織体制を転換する場合「この慈善団体は、その資産に対して第三者である買い手が支払う金額によって補償される必要がある」と述べた。マスク氏の「真剣な提案」は慈善団体としての使命を推進させることが狙いだと説明している。
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は11日、オープンAIを統括する非営利組織は売りに出されていないと改めて言明した。
マスク氏は昨年8月、アルトマン氏らを提訴し、オープンAIの営利組織への移行を阻止するよう裁判所に求めた。