ウクライナ巡る協議、欧州が参加要求 安全保障と公正な合意強調
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2月12日、英仏独などの欧州諸国は、 ウクライナ情勢を巡る今後のいかなる交渉にも参加する必要があるとし、安全保障を確保した公正な合意のみが永続的な平和を保証すると強調した。写真はEUとウクライナの旗。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2022年6月撮影(2025 ロイター/Dado Ruvic)
John Irish
[パリ 12日 ロイター] - 英仏独などの欧州諸国は12日、 ウクライナ情勢を巡る今後のいかなる交渉にも参加する必要があるとし、安全保障を確保した公正な合意のみが永続的な平和を保証すると強調した。
欧州7カ国と欧州委員会は共同声明で「われわれの共通目標は、ウクライナにとって強力な立場を築くことだ。ウクライナと欧州はいかなる交渉にも参加しなければならない」と述べた。
「ウクライナには強力な安全保障が提供されるべきだ。ウクライナの公正かつ永続的な平和は大西洋間の強力な安全保障の必要条件だ」と指摘。欧州諸国は米国同盟国と今後の方向性について協議することを期待しているとした。
フランス、英国、ドイツ、ポーランド、イタリア、スペイン、欧州委員会の閣僚らは12日、パリでウクライナ外相と会談した。会議は、欧州連合(EU)の防衛戦略の概要を示し、ウクライナを強化する方法や将来の和平交渉、今週末ミュンヘンで開催される安全保障会議で米政権にどう臨むかを議論することが目的だった。
一方、ヘグセス米国防長官はこの日、ウクライナが2014年以前の国境に戻るのは非現実的であり、米政権はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟がロシアによる戦争の解決策の一部になるとは考えていないとの見解を示した。
この発言後、トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナでの戦争終結に向けた交渉を直ちに開始することで合意したと明らかにした。
外交官らによると、欧州各国は事前に電話会談について知らされておらず、ヘグゼス氏の発言にも驚いたという。