24年の記者死亡、過去最多124人 イスラエル関与7割＝米ＮＰＯ

米国の非営利団体（ＮＰＯ）ジャーナリスト保護委員会（ＣＰＪ）は１２日、２０２４年に世界で殉職したジャーナリストの数が過去最高の１２４人に達したと発表し、その約７０％についてはイスラエルに責任があると指摘した。写真は２０２４年１０月、レバノンのベイルートで撮影（２０２５年　ロイター/Mohamed Abd El Ghany）

Daphne Psaledakis

[ワシントン １２日 ロイター] - 米国の非営利団体（ＮＰＯ）ジャーナリスト保護委員会（ＣＰＪ）は１２日、２０２４年に世界で殉職したジャーナリストの数が過去最高の１２４人に達したと発表し、その約７０％についてはイスラエルに責任があると指摘した。

ジャーナリストの死亡は１８カ国で確認された。ＣＰＪは３０年余り前から記者やメディア関係者の死亡件数を記録している。

報告によると、パレスチナ自治区ガザなどでの戦争を取材中にイスラエル軍によって８５人のジャーナリストが死亡。ＣＰＪは、イスラエルが事件の捜査を妨害してジャーナリストに責任を転嫁し、殺害の責任を問う義務を無視しようとしていると非難した。

２３年の死亡は１０２人、２２年には６９人で、近年急増している。

昨年死者数が２番目に多かったのはスーダンとパキスタンだった。

ＣＰＪのジョディ・ギンズバーグ代表は声明で「今はＣＰＪ史上、最も危険な時代だ。ガザでの戦争はジャーナリストに前例のない影響を及ぼし、紛争地帯でのジャーナリスト保護に関する世界的規範の大幅な悪化を示しているが、危険にさらされているのはガザだけではない」と述べた。