ECB、追加緩和可能 米利下げ鈍化でも=クロアチア中銀総裁
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2月13日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのブイチッチ・クロアチア中銀総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを緩めたとしても、ECBは今年さらに3回の利下げが可能との見方を示した。フランクフルトのECB本部で2024年6月撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)
Balazs Koranyi
[ザグレブ 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのブイチッチ・クロアチア中銀総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを緩めたとしても、ECBは今年さらに3回の利下げが可能との見方を示した。その上で、政策緩和は基調インフレの急速な低下を前提としていると述べた。
ECBは先月、主要政策金利の0.25%引き下げを決定した。利下げは昨年6月以降で5回目。インフレ低下プロセスは「オントラック」と指摘、一段の金融緩和の可能性を排除しなかった。
ブイチッチ氏はインタビューで「市場は今年さらに3回の利下げを織り込んでいる」とし「予想は不合理ではない」と指摘。「利下げの実現には、コアインフレとサービスインフレの鈍化が必要だ」と語った。
FRBが利下げを控えたとしても、ECBは利下げが可能と主張。高水準の米金利はドル高と長期借り入れコストの上昇を意味するが、これまでの市場動向を見る限り、過度に懸念する必要はないとし「為替は考慮する要素の一つだが、現在の水準では心配は不要だ」と強調した。
また、ユーロ圏の「リセッションリスクはそれほどないと思う。しかし、急速な回復も見込めない」と述べた。