欧州、ディープシーク問題即応チーム設置へ 個人情報流出に懸念
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対話型の生成人工知能(AI)を開発した中国の新興企業ディープシークを巡り、欧州連合(EU)加盟国主体の欧州データ保護会議(EDPB)は11日、各国規制当局が今後規制を強化する可能性があるとの見解を表明した。写真は1月29日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Foo Yun Chee
[ブリュッセル 11日 ロイター] - 対話型の生成人工知能(AI)を開発した中国の新興企業ディープシークを巡り、欧州連合(EU)加盟国主体の欧州データ保護会議(EDPB)は11日、各国規制当局が今後規制を強化する可能性があるとの見解を表明した。欧州でも個人情報流出への懸念が深まっていることが要因。
EDPB広報担当者が定例会議後に電子メールで明らかにした。同メールは「データ保護当局の幾つかは既にディープシークへの対応措置に着手済みだが、今後はさらに対応国が増える見通しだ」と指摘。さらにEDPB加盟諸国は「緊急性がある機微な問題に関し協調行動を取る必要性を強調し、そのために即応チームを設置する方針だ」と表明した。
この日の会議に先立ち、イタリアは個人データ使用でディープシークの情報が不足しているとしてチャットボットをブロックしている。会議ではフランスやオランダ、ベルギー、ルクセンブルクなどの当局がディープシークのデータ収集の方法について疑問点を挙げた。