米国防長官、国防費増額に意欲 マスク氏の監査巡る懸念否定
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ヘグセス米国防長官は11日、国防費を全体的に増やしたいと述べ、政府効率化省(DOGE)を率いる実業家イーロン・マスク氏による監査を巡る懸念を重視しない姿勢を示した。写真は2月7日、国防総省で撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
Phil Stewart Idrees Ali
[ワシントン 11日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は11日、国防費を全体的に増やしたいと述べ、政府効率化省(DOGE)を率いる実業家イーロン・マスク氏による監査を巡る懸念を重視しない姿勢を示した。
トランプ大統領は9日に一部公表されたFOXニュースのインタビューで、マスク氏が国防総省の監査を主導し、数十億ドルの「不正や乱用」を発見するだろうと述べた。
ヘグセス氏はマスク氏とすでに連絡を取っていると述べ、数十億ドルのコストを削減し、国防総省の一段の効率化を図る取り組みに自信を示した。
初の外遊で訪問したドイツで、「(国防総省には)DOGEの鋭い目が必要な場所がたくさんあるが、連携して対応する」とし、「米国の作戦能力や戦術能力を損なうようなことはしない」と述べた。
国防費は国内総生産(GDP)比で3%を下回るべきではないという考えを示した。
ヘグセス氏は、米国際開発局(USAID)で行われているような大幅な削減への懸念を否定し、「国防総省はUSAIDではない。USAIDは多くの問題を抱えている。米国第一主義とは関係のないグローバリストのアジェンダを追求している」と述べた。
詳細には言及せず、マスク氏が国防総省の気候変動に関する取り組みを標的にする可能性を示唆した。