米財務長官が今週ウクライナ訪問、資源アクセスなど協議
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ベッセント米財務長官(写真)は今週、ウクライナを訪問し、希土類鉱物の取引を巡り協議する見通し。4日撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、ベッセント財務長官が週内にウクライナを訪問すると明らかにした。トランプ政権の閣僚がウクライナを訪問するのは初めて。
これとは別に米政治サイトのポリティコは、米国のバンス副大統領が14日にウクライナのゼレンスキー大統領と会談すると報じた。
トランプ政権はロシア・ウクライナ戦争の終結とウクライナの天然資源へのアクセス確保に取り組んでおり、トランプ大統領はこれまでに、米国の支援に対してウクライナからの「応分の見返り」を望んでおり、レアアース(希土類)などの重要な鉱物資源の供給についてウクライナと取引をしたいと表明。ウクライナのゼレンスキー大統領も「取引(ディール)について話しているのであれば、取引をしよう」と述べ、協議に前向きな姿勢を示している。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿でベッセント長官のウクライナ訪問計画を明らかにし、「米国は世界中で数十億ドルを費やしてきたが、その成果はほとんど見られない」と述べた。
関係筋によると、ベッセント長官はウクライナのレアアースのほか、エネルギー資源やエネルギー関連資産への米国のアクセスについて協議する見通し。ウクライナの一部国営企業の将来についても協議されるとの見方を示したが、詳細には踏み込まなかった。
今週はルビオ国務長官、バンス副大統領、ヘグセス国防長官のほか、トランプ政権のウクライナ・ロシア担当特使キース・ケロッグ氏らが欧州を相次いで訪問。ロシアによるウクライナ侵攻について、ウクライナのほか、欧州の同盟国と協議を行う。