北朝鮮総書記、より高度な核戦力の開発を表明=国営メディア
北朝鮮の金正恩総書記が、日本と米国、韓国の3カ国の軍事協力が地域の緊張を高めていると批判し、「より高度な核戦力を開発するという揺るぎない方針を改めて鮮明にした」と国営メディアの朝鮮中央通信(KCNA)が9日報じた。提供写真(2025年 ロイター/KCNA)
[ソウル 9日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩総書記が、日本と米国、韓国の3カ国の軍事協力が地域の緊張を高めていると批判し、「より高度な核戦力を開発するという揺るぎない方針を改めて鮮明にした」と国営メディアの朝鮮中央通信(KCNA)が9日報じた。
軍の創建記念日に当たる8日に国防省を視察した金氏は、米国の核兵器の配備と軍事演習、日本や韓国を交えた軍事協力が地域の軍事的な不均衡を招いているとし、安全保障に対する重大な挑戦だと批判。その上で北朝鮮は「地域情勢の不必要な緊張を望まないものの、地域の軍事バランスを確保するために持続的な対抗措置を取る」と強調した。
トランプ米大統領は日本の石破茂首相と7日に会談した後、北朝鮮の核開発計画への懸念を表明し、北朝鮮との関係を持つと表明した。
また、ウクライナを侵攻したロシアに北朝鮮の兵士を送り込んだ金氏は「ロシアの軍隊と人々の主権、安全保障、領土保全を守るための正義の大義を常に支持し、奨励する」と主張した。
韓国は1月、北朝鮮がウクライナでの戦闘のためにこれまでに約1万1000人をロシアへ派兵したのに続き、さらに多くの兵士を送り込む準備をしている疑いがあると明らかにした。