トランプ氏のカナダ併合言及は「本気」、トルドー氏が警戒感
2月7日、カナダのトルドー首相は、カナダの「併合」に言及しているトランプ米大統領について「本気」だと語り、強い警戒感を示した。オンタリオ州トロントで撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)
Nivedita Balu
[トロント 7日 ロイター] - カナダのトルドー首相は7日、カナダの「併合」に言及しているトランプ米大統領について「本気」だと語り、強い警戒感を示した。カナダ政府関係者の1人が、首相が企業や労組の幹部らとの会合でそうした発言をしたことを認めた。
会合はトランプ氏が掲げる関税を巡る対応策を協議するのが目的で、首相発言は報道陣には非公開のセッションで飛び出した。
この発言を最初に報じた地元紙トロント・スターによると、音声機器の操作ミスで外部にも聞こえる状態になっていたという。
トランプ氏は再三にわたり、カナダにとっては米国の51番目の州になる方が好ましいと主張している。
トロント・スターはこれに対してトルドー氏が「米国はカナダの天然資源がもたらす利益を自分たちが大いに享受できるようにしたいと考えている。ところがトランプ氏の頭の中には、そうするための最も手っ取り早い方法としてわが国の併合が浮かんでおり、それは本気だ」と述べた、と伝えた。