ウクライナ戦争終結に向けた協議は進展=トランプ大統領
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トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領とウクライナ紛争終結について電話で協議したと明らかにした。米紙ニューヨーク・ポストが7日に行ったインタビューの内容を報じた。写真は2018年7月、フィンランド・ヘルシンキで撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
Guy Faulconbridge Lidia Kelly Gram Slattery Jeff Mason
[大統領専用機/モスクワ 9日 ロイター] - トランプ米大統領は9日、ロシアとウクライナの戦争終結に向けた協議は進展しているとの考えを示した。ただ、プーチン大統領とのやり取りの詳細は明らかにしなかった。
トランプ氏は大統領専用機内で記者団に対し、プーチン氏と接触していたことを示唆した。大統領就任以降、あるいはそれ以前にプーチン氏との会話があったかとの質問に対し、「あったとだけ言っておく。そして今後もさらに多くの会話を予想している。戦争を終わらせなければならない」と答えた。
「もしわれわれが話をしているのであれば、その会話については話したくない。われわれは前進していると信じている。われわれはウクライナとロシアの戦争を止めたい」と述べ、米国はロシアとウクライナ双方と協議していると述べた。
米紙ニューヨーク・ポストは、トランプ氏が7日に単独インタビューに応じ、ロシアのプーチン大統領とウクライナ紛争終結について電話で協議したと報じた。
それによると、トランプ氏は「(プーチン氏は)人々が死ぬのを止めたがっている」と述べた。プーチン氏と電話で話した回数は「言わない方がいい」とし、時期も明らかにしなかった。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は国営タス通信に対し「多くのさまざまなコミュニケーションが生まれている」とし、「私が把握していないこともあるかもしれないため、この件については肯定も否定もできない」と述べた。
ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)も9日、NBCニュースのインタビューで協議が行われた時期を問われたが、回答を控えた。
ルビオ国務長官やヘグセス国防長官、バンス副大統領、ウクライナ・ロシア担当特使を務めるケロッグ氏らトランプ政権高官は今後数日間に欧州を訪問し、ウクライナ紛争などについて協議する。
ウォルツ氏はNBCのインタビューで、トランプ氏はプーチン氏を交渉のテーブルに引き出すために制裁や関税を使う用意もあるだろうと述べた。
また、東欧の同盟国に対する米国の支援の対価として、ウクライナのレアアース資源へのアクセスを得る案をウクライナ当局者と今週協議すると語った。