フィリピン副大統領、弾劾裁判に備え 前大統領の弁護参加示唆

2月7日、 フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領(写真)は、昨年から弾劾裁判に備えてきたと述べ、父親で元検事のドゥテルテ前大統領が関心があれば弁護団に迎える考えを示した。マニラ近郊で1月撮影(2025年 ロイター/Eloisa Lopez)
[マニラ 7日 ロイター] - フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領は7日、昨年から弾劾裁判に備えてきたと述べ、父親で元検事のドゥテルテ前大統領が関心があれば弁護団に迎える考えを示した。
フィリピン下院は5日、サラ氏が公金を不正に使用したなどとして、同氏の弾劾訴追案を承認した。弾劾訴追案は上院に送られ、弾劾裁判が行われる見通し。上院議員の3分の2以上が賛成すればサラ氏は罷免される。上院議長は裁判が6月に行われる可能性があると述べている。
サラ氏は記者会見で、弾劾を阻止するのに十分な票数を確保できるかどうかは分からないと述べた。辞任も選択肢にあるかとの質問に対し、「まだそこには至っていない。そうした問題はまだかなり先の話だ」と語った。
サラ氏はドゥテルテ前大統領が弁護団に加わることを望むなら歓迎する意向を示した。しかし、79歳という年齢を踏まえると弁護団を率いることは難しいかもしれないと述べた。