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トランプ氏の「出生地主義」制限、法の支配を無視 米判事が批判

2025年02月07日(金)12時07分

 2月6日、米ワシントン州シアトルの連邦地裁判事は、トランプ大統領(写真)が署名した「出生地主義」制度を制限する大統領令は違憲だとし、政治的、個人的利益のために法の支配を無視していると批判した。写真は米ワシントンで4日撮影(2025 ロイター/Elizabeth Frantz)

Nate Raymond

[6日 ロイター] - 米ワシントン州シアトルの連邦地裁判事は6日、トランプ大統領が署名した「出生地主義」制度を制限する大統領令は違憲だとし、政治的、個人的利益のために法の支配を無視していると批判した。

同地裁は先月、大統領令が憲法に違反するとしたワシントン、アリゾナ、イリノイ、オレゴン4州の訴えを受け、14日間の差し止め命令を出した。

判事は6日、これを延長し、全米での無期限の差し止め命令とした。また「大統領にとって法の支配は政策目標の妨げでしかないことがますます明白になっている」とし、「彼によれば、法の支配は政治的、あるいは個人的利益のために回避したり、単に無視したりするものだ」と述べた。

トランプ政権は同地裁の決定を不服として控訴する方針を通知した。

出生地主義を制限する大統領令を巡っては、東部メリーランド州の連邦地裁も5日、発効を差し止める仮処分命令を出した。

ロイター
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