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メルケル前独首相、極右政党と協力した所属政党党首を批判

2025年01月31日(金)11時10分

ドイツ最大野党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が29日、連邦議会(下院)で極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持を得て移民対策厳格化の決議案を通したことについて、ドイツのメルケル前首相は30日、「間違っている」と述べて自身が所属するCDUのメルツ党首を批判した。写真は1月18日、デュッセルドルフで撮影(2025年 ロイター/Jana Rodenbusch)

Rachel More

[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ最大野党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が29日、連邦議会(下院)で極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持を得て移民対策厳格化の決議案を通したことについて、ドイツのメルケル前首相は30日、「間違っている」と述べて自身が所属するCDUのメルツ党首を批判した。

決議案は連邦政府に移民対策の厳格化を求めるもの。主要政党がAfDの助けを借りることは長くタブーとされており、ドイツでは抗議の声が広がっている。

メルケル氏が内政に干渉するのは異例。AfDではなく主要政党と組んで議会過半数を目指すと昨年11月に誓ったメルツ氏が、その約束を破ったと指摘した。

メルツ氏は、だれが支持しようが決議案は必要なものだったと述べ、自身がAfDに対する「ファイアーウォール」を破ったとの批判を一蹴した。メルツ氏は2月23日の総選挙を経て首相に就任することが最有力視されている。

ロイター
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