ニュース速報
ワールド

ハマスが人質解放、イスラエル人3人とタイ人5人 引き渡し時に混乱

2025年01月31日(金)02時32分

イスラム組織ハマスは30日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に基づき、拘束していたイスラエル人の人質3人とタイ国籍の人質5人を解放した。同日撮影(2025年 ロイター/Israel Defense Forces/Handout via REUTERS)

Nidal al-Mughrabi Emily Rose Maayan Lubell

[カイロ/エルサレム 30日 ロイター] - イスラム組織ハマスは30日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に基づき、拘束していたイスラエル人の人質3人とタイ国籍の人質5人を解放した。

イスラエルは見返りとして110人のパレスチナ囚人の釈放を開始した。ただ、ガザ地区のハンユニスでの解放時に大勢の群衆が人質を取り囲むなどの混乱が発生したため、イスラエルはパレスチナ囚人の釈放を一時遅延した。

ハマスはこの日、29歳の女性と80歳の男性を含む3人のイスラエル人を解放。このうち29歳の女性はハンユニスでイスラエル側に引き渡される際に大勢の群衆に取り囲まれた。

イスラエルのネタニヤフ首相は、群衆が押し寄せる中での人質引き渡しは衝撃的だったとして、人質に危害を加える者には死をもって報いると警告。イスラエル首相府によると、イスラエルは停戦合意の仲介者にこうした事態の再発防止を要請し、今後の人質解放の際は人質の安全な引き渡しを確保する確約を得たという。

イスラエルはパレスチナ人囚人の釈放を開始し、一部を乗せたバスがヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラに到着した。

パレスチナ保健当局によると、ラマラで釈放された収容者を出迎えるために集まった人のうち、少なくとも14人がイスラエル軍の実弾やゴム弾による発砲などで負傷した。この件についてイスラエルは現時点でコメントしていない。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏のグリーンランド購入意欲、「冗談ではない

ビジネス

米司法省、HPEによるジュニパー買収阻止求め提訴

ビジネス

インテルの第4四半期、売上高が予想上回る 株価上昇

ビジネス

米アップル、四半期利益予想上回る iPhone・中
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 10
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中