米司法省、ＨＰＥによるジュニパー買収阻止求め提訴

１月３０日、米司法省は、法人向けＩＴサービスを手がけるヒューレット・パッカード・エンタープライズ（ＨＰＥ）によるネットワーク機器大手ジュニパーネットワークス買収の阻止を求める訴えを起こした。写真はＨＰＥのロゴとパソコンで作業する人のイメージ（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

［３０日　ロイター］ - 米司法省は、法人向けＩＴサービスを手がけるヒューレット・パッカード・エンタープライズ（ＨＰＥ）によるネットワーク機器大手ジュニパーネットワークス買収の阻止を求める訴えを起こした。

トランプ政権発足後、司法省が反トラスト法（独占禁止法）違反訴訟を提起したのは今回が初めて。

ＨＰＥは１年余り前、全額現金の１４０億ドルでジュニパーを買収し、人工知能（ＡＩ）関連事業拡充を図ると発表していた。

しかし司法省は３０日付の訴状で、両社の統合で競争がなくなり、米国のネットワーク機器市場はこの新会社とシスコシステムズの２社でシェアが７０％を超えてしまうと指摘した。

両社は共同声明を通じて法廷で争う姿勢を示した上で、この買収によって２つの補完的なネットワーク機器製品群が一体化し、国際的な既存プレーヤーとの競争が促進されると主張している。

英国と欧州連合（ＥＵ）の当局は既に買収計画を承認した。