米当局、不法移民取り締まりでニュージャージー州の職場捜査実施
1月23日、ニュージャージー州ニューアークで、米移民税関捜査局(ICE)が職場への強制捜査を行い、不法移民と米市民を一斉検挙した。ICE本部、ワシントンで18日撮影(2025年 ロイター/Vincent Alban)
Kanishka Singh
[ワシントン 23日 ロイター] - ニュージャージー州ニューアークで23日、米移民税関捜査局(ICE)が職場への強制捜査を行い、不法移民と米市民を一斉検挙した。
ニューアーク市は移民保護の「聖域」とされ州内でもっとも人口の多い都市。一斉捜査はトランプ氏が20日に不法移民取り締まりの大統領令を発したことを受けて行われた。
ラス・バラカ市長は、ICEの捜査官が令状を提示せず不法滞在者と市民も拘束したと非難した。
拘束者の中には、軍の文書の正当性を疑われた退役軍人もいたという。
ICEの広報担当者は「本日のニューアークでの職場捜査のように、身元確認のために身分証明書の提示を求める可能性がある」と述べ、今回の件については調査中と述べた。
市長は今回の捜査は憲法に定められた国民の権利の侵害だと主張。市長もICEも捜査対象となった企業名は明らかにしていない。
ホワイトハウスのキャロライン・リービット報道官はXに、トランプ政権が23日に538人を逮捕し、全員が「不法移民の犯罪者」だと投稿した。中にはベネズエラの刑務所ギャングのメンバーや性犯罪で有罪判決を受けた人も含まれるとしている。