NZ、海外投資誘致に向け規制緩和 専門部署も設立へ=首相
ニュージーランド(NZ)のラクソン首相は23日、外国投資誘致に向け規制を緩和すると明らかにした。資料写真、2024年8月撮影(2025年 ロイター/Tracey Nearmy)
[23日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のラクソン首相は23日、外国投資誘致に向け規制を緩和すると明らかにした。同氏の中道右派政権は、経済成長と雇用拡大を模索している。
同国は、経済活動が予想より大幅に落ち込み、第3・四半期に景気後退(リセッション)に突入。NZ準備銀行(中央銀行)による追加利下げの可能性が出ている。
ラクソン氏は施政方針演説で、海外投資のワンストップショップとして政府国際経済開発機関内に「インベスト・ニュージーランド」を設立すると表明。「アイルランドとシンガポールの成功例をモデルに、インベスト・ニュージーランドは投資過程を簡素化し、外国投資家に合わせたサポートを提供して歓迎体制を整える」と述べた。
また「より多くのスタートアップ企業、IPO(新規株式公開)、投資が見られ、所得が伸び、成長と革新の包括的エコシステムを備えた国を望む。海外から得た最高の発想と投資が国内に変化をもたらすよう望む」と述べた。
中銀はインフレ緩和に伴い8月以降政策金利を125ベーシスポイント(bp)引き下げたが、経済活動も縮小した。11月には、今年2月の次回会合で50bpの追加利下げを行うとの見通しを示した。