トランプ政権、移民対策に抵抗する当局者を刑事捜査へ

トランプ米政権が、移民対策の執行に抵抗する州および地方当局者を刑事捜査するよう米検察に指示したことが分かった。写真は２０２４年４月、メキシコとの国境に立つ米国境警備隊。テキサス州エルパソで撮影（２０２５年　ロイター/Cheney Orr）

Sarah N. Lynch　Andrew Goudsward

［ワシントン　２２日　ロイター］ - トランプ米政権が、移民対策の執行に抵抗する州および地方当局者を刑事捜査するよう米検察に指示したことが分かった。ロイターが司法省職員宛ての文書を入手した。

２１日付の同文書は、移民法執行に抵抗したり妨害したりする当局者は、不法滞在移民をかくまうことなどを禁じる連邦法に基づいて起訴される可能性があると指摘。トランプ大統領の強硬な移民政策に対する司法省の姿勢を示しており、反対派に対する刑事訴追の可能性が高まっている。

検察官が捜査後に刑事告訴を行わないことを選択した場合、司法省の指導部に通知する必要があるという。

トランプ米大統領は就任初日の２０日、不法移民の流入阻止に向け、関連する複数の大統領令に署名した。南部国境における移民問題で国家非常事態も宣言した。