フーシ派、日本郵船運航船の乗員解放 拿捕から1年2カ月ぶり=報道
イエメンの親イラン武装組織フーシ派が2023年11月に紅海で拿捕した貨物船「ギャラクシー・リーダー」号の乗組員を解放した。写真は2023年12月、イエメン・アルサリフ沖で撮影(2025年 ロイター/Khaled Abdullah)
[ドバイ 22日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派が2023年11月に紅海で拿捕した貨物船「ギャラクシー・リーダー」号の乗組員を解放した。フーシ派傘下のアル・マシラTVが22日、報じた。ギャラクシー号は日本郵船が運航していた。
報道によると、フーシ派による解放は、イスラエルとイスラム組織ハマスとの間のパレスチナ自治区ガザでの停戦発効を受けたもの。乗組員はオマーンに引き渡された。
フーシ派最高政治評議会が「乗組員の解放は、ガザ地区との連帯の枠組みの中で、停戦合意を支持するものだ」と発言したとも報じた。
貨物船の所有会社「ギャラクシー・マリタイム」によると、乗組員はブルガリア、ウクライナ、フィリピン、メキシコ、ルーマニア出身の計25名。日本郵船が運行中、ガザでの戦闘発生後の23年11月19日に拿捕されていた。
国連のイエメン担当特使ハンス・グランドバーグ氏は声明で、解放は「心温まるニュースだ」とした上で、フーシ派に対して「正しい方向への一歩であり、海上での攻撃の全面的な停止を含めてあらゆる面でこうした前向きな取り組みを続けるよう求める」と強調した。
フーシ派による紅海を航行する船舶への攻撃で、世界の海上物流は混乱。より長距離でコストがかかる南アフリカを迂回(うかい)するルートへの変更を迫られていた。