シリア経済、外国投資に開放へ 湾岸諸国と多分野で提携=暫定政府外相
シリア暫定政府のシェイバニ外相は22日、同国は外国からの投資に経済を開放するとの考えを示すとともに、湾岸諸国とエネルギー・電力分野での提携に取り組んでいると述べた。同日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ダボス(スイス) 22日 ロイター] - シリア暫定政府のシェイバニ外相は22日、同国は外国からの投資に経済を開放するとの考えを示すとともに、湾岸諸国とエネルギー・電力分野での提携に取り組んでいると述べた。
シェイバニ氏は世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)の会合で、シリアの経済資源は多様で、工業や観光など数多くのセクターがあると説明。「将来的にシリア経済は開放され、外国からの投資に道が開かれる」との見通しを示した。
シェイバニ氏は1月初めに中東のサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールなどを訪問し、関係強化について協議した。
また、シリア暫定政府を主導する過激派「シリア解放機構(HTS)」のアハマド・シャラア(通称ジャウラニ)指導者は昨年12月、カタールのムハンマド首相兼外相と会談後、カタールがシリアのエネルギー部門と港湾に投資する用意があるとの提案を受けたことを明らかにしたほか、ヨルダンのサファディ外相もジャウラニ氏と会談し、シリアの再建を支援する意向があると表明している。