NY外為市場=ドル一時2週間ぶり安値、トランプ関税の方向性を意識
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが一時、2週間ぶりの安値に沈んだ。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが一時、2週間ぶりの安値に沈んだ。 市場は引き続き、トランプ米大統領の関税を巡る具体的な発表待ちとなっている。
トランプ大統領は21日、欧州連合(EU)に関税を課す考えを表明した。また、中国からの輸入品に対して2月1日から10%の関税発動を検討していると明らかにした。
ジェフリーズのグローバルFX責任者ブラッド・ベクテル氏は、「何らかの調整が予想されていたが、(トランプ氏の)就任初日に関税発動を巡る大きな動きがなかったことが利益確定売りを誘発した」と述べた。
主要通貨に対するドル指数は0.01%高の108.14。取引序盤に一時、1月6日以来の安値となる107.75まで下落した。
ユーロは0.08%安の1.0421ドルとなった。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開催されているスイスのダボスで、金利について「方向性は非常に明確だ」と述べ、「今後のペースはデータ次第だが、現段階で想定されるのは穏やかな動きだ」と語った。
ドル/円は0.66%高の156.50円となった。市場は1月23─24日の日銀金融政策決定会合で少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利上げが行われる確率を88.3%と織り込む。
ポンド/ドルは0.22%安の1.2327ドル。
カナダドルは0.33%安の1米ドル=1.44カナダドルとなった。
ドイツ銀行のアナリストらは、対米ドルのカナダドルは「為替トレード戦争における最も割安な為替ペアの一つ」とみていると述べた。
オフショア取引で中国人民元は対ドルで0.15%安の1ドル=7.28元。
ドル/円 NY午後3時 156.50/156.5
4
始値 155.86
高値 156.70
安値 155.76
ユーロ/ドル NY午後3時 1.0420/1.042
1
始値 1.0442
高値 1.0445
安値 1.0413