イエメンの紅海港湾、稼働率25%に イスラエルのフーシ派攻撃で
1月21日、国連当局者は、支援物資搬入に使用されるイエメンの紅海港湾施設の稼働率が約4分の1に落ち込んでいると明かし、パレスチナ自治区ガザ停戦によりイランが支援するイエメンの親イラン武装組織フーシ派とイスラエルの攻撃が収束するかは不透明と指摘した。写真は爆発の起きた石油タンカー。紅海で撮影、昨年8月配信された提供写真(2025 ロイター/Houthi Military Media)
[ジュネーブ 21日 ロイター] - 国連当局者は21日、支援物資搬入に使用されるイエメンの紅海港湾施設の稼働率が約4分の1に落ち込んでいると明かし、パレスチナ自治区ガザ停戦によりイランが支援するイエメンの親イラン武装組織フーシ派とイスラエルの攻撃が収束するかは不透明と指摘した。
フーシ派はガザでの戦闘を巡ってパレスチナと連帯し、2023年11月からイエメン近海で国際船舶を攻撃。イスラエルはこれを受け、紅海のホデイダ港を含む港湾施設とエネルギー施設を攻撃している。
イエメンの国連常駐人道調整官ジュリアン・ハーナイス氏は「特にここ数週間のホデイダ港空爆による影響は非常に大きい。乗組員は明らかに非常に躊躇している。港湾の稼働率は約4分の1に低下している」と述べた。
先週のガザ停戦合意を受け、フーシ派は停戦が完全に履行されれば商船攻撃をイスラエル関係の船舶に限定すると表明している。
ハーナイス氏は「われわれは人道支援団体として多様な事態悪化に備えている」とし、緊急時の対応計画があると述べた。