ニュース速報
ワールド

米SEC、マスク氏を提訴 ツイッター株取得の開示遅れで

2025年01月15日(水)10時50分

 1月14日、米証券取引委員会(SEC)は、2022年3月にツイッターの普通株の5%超を取得したことを適時に開示しなかったとして、イーロン・マスク氏(写真)を提訴した。米ワシントンで2024年11月代表撮影(2025年 ロイター)

[14日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は14日、2022年3月にツイッターの普通株の5%超を取得したことを適時に開示しなかったとして、イーロン・マスク氏を提訴した。

ワシントンD.C.の連邦裁判所に提出された訴状の中で、SECは、開示期限を11日間超過し、連邦証券法に違反したと指摘した。

SECの規則では、出資比率が5%を超えた場合、10暦日以内に開示することが義務付けられている。マスク氏のケースでは、開示期限は3月24日だった。

SECは、マスク氏は他の投資家の犠牲の上に、人為的な安値で5億ドル以上のツイッター株を購入したと主張している。取得を開示したのは4月4日で、その時点で9.2%の株式を所有していたという。

SECによると、ツイッターの株価は開示後に27%超上昇した。

SECはマスク氏に対し、民事罰金の支払いと、受け取る権利がなかった利益の放棄を求めている。

マスク氏は22年10月にツイッターを440億ドルで買収、社名を「X」に変更した。

マスク氏の弁護士であるアレックス・スピロ氏は電子メールで、SECの提訴はマスク氏に対する「数年にわたる嫌がらせキャンペーン」の集大成と主張。「マスク氏は何も悪いことはしていない」とした。

情報開示の遅れを巡っては、ツイッターの元株主からも訴訟を起こされている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

TikTok、米での利用遮断を準備中 新法発効の1

ビジネス

ユーロ圏、サービス価格低下へ 先行きは不透明=レー

ワールド

韓国大統領を拘束、現職で初 尹氏「流血避けるため出

ビジネス

英企業信頼感、第4四半期は2年ぶり低水準 税制懸念
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」がSNSで大反響...ヘンリー王子の「大惨敗ぶり」が際立つ結果に
  • 4
    「日本は中国より悪」──米クリフス、同業とUSスチ…
  • 5
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 6
    日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で…
  • 7
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 8
    ド派手な激突シーンが話題に...ロシアの偵察ドローン…
  • 9
    トランスジェンダーを抹消か...トランプ政権、気候変…
  • 10
    LA史上最悪の山火事が招いた、ハリウッド映画のよう…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 7
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中