中印、原油の代替サプライヤー模索 米の対ロ制裁強化で
1月13日、中国とインドの石油精製企業は、米政府がエネルギー部門を対象に対ロシア制裁を大幅に強化したことを受け、燃料の代替サプライヤーを模索している。写真は2012年3月、中国・湖北省武漢市の製油所で撮影(2025年 ロイター)
Florence Tan Chen Aizhu Nidhi Verma Vladimir Soldatkin
[シンガポール/ニューデリー/モスクワ 13日 ロイター] - 中国とインドの石油精製企業は、米政府がエネルギー部門を対象に対ロシア制裁を大幅に強化したことを受け、燃料の代替サプライヤーを模索している。
米バイデン政権は10日、ロシアの石油・天然ガス収入を標的とする大規模な制裁措置を発動させた。対象にはロシア石油大手ガスプロムネフチとスルグトネフテガスが含まれる。制裁強化は20日に発足するトランプ次期米政権とウクライナの和平交渉力を強めることが狙いとみられる。
西側諸国の制裁や2022年に主要7カ国(G7)が導入した価格上限により、ロシアの原油取引は欧州からアジアに移り、タンカーの多くはインドや中国への原油輸送に使用されている。さらに、一部のタンカーは制裁下にあるイランから原油を輸送している。
欧米諸国による制裁はロシアの石油収入を抑制し、ウクライナ和平合意を推進することを目的としている。これにより、短期的にはロシアの石油輸出が減少する可能性があるが、ロシアは「影の船舶」を活用して対応する可能性もあるとアナリストは指摘する。
船舶追跡データによれば、新たな制裁以降、少なくとも65隻の石油タンカーが中国とロシアの沖合を含む複数の場所に停泊した。そのうち5隻は中国の港湾沖に停泊し、さらに7隻はシンガポール沖に停泊し、他の船はバルト海と極東のロシア近海に停泊した。
市場関係者によると、中国の石油精製大手ユーロン石油化学はこれまでロシア産原油を購入していたが、週末にはフランスのエネルギー大手トタルのトレーディング部門からアブダビ産原油400万バレルを購入した。トレーダーらによると、同社はここ数週間、アンゴラとブラジルの原油も購入しており、西アフリカとカナダからさらに原油を購入する協議を行っている。
現在、ロシアの海上石油輸出の60%以上は、世界第3位の石油輸入国および消費国であるインドに輸出されている。
インドも制裁対象のタンカーや企業との取引を停止しているが、2カ月の移行期間を設けており、当面のロシア産原油供給への影響は限定的とみられる。主要7カ国(G7)の価格上限を満たすためにロシアはインドにさらなる値引きを提供する可能性もあるという。
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