ガザ停戦交渉に進展、米現・次期政権が連携 最終案をハマスに提示
パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放を巡る協議で仲介役のカタールは合意の「最終」草案をイスラエルとイスラム組織ハマスに提供した。説明を受けた当局者が13日ロイターに語った。イスラエル南部で12日撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ドーハ/カイロ/ワシントン 13日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放を巡る協議で13日、仲介役のカタールは合意の「最終」草案をイスラエルとイスラム組織ハマスに提示した。関係筋よると、協議には米国の現政権と次期政権の双方の特使が参加。深夜に及んだ交渉で「突破口」が開かれたという。
当局者によると、カタールの首都ドーハで行われている協議にはイスラエルの対外特務機関モサドと対内情報機関シンベトの両長官のほか、トランプ次期米政権の中東担当特使に就くスティーブ・ウィットコフ氏らが参加。関係筋によると、バイデン現政権の中東政策を担当するマクガーク調整官も参加した。
米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)はこの日、ブルームバーグニュースに対し、週内にガザ停戦が実現する可能性があると言及。政権移行を来週20日に控える中、バイデン現政権はトランプ次期政権と連携し、ガザ停戦を巡り統一見解の形成に努めていると述べた。
協議について、イスラエルとハマスは最終案に達したと確認していないものの、進展はあったと示唆。ハマス当局者はロイターに対し13日「いくつかの核心的な問題を巡り進展があった。残りの問題もとりまとめられるよう、作業が進められている」と述べた。
イスラエルのサール外相は記者会見で、交渉はバイデン氏とトランプ氏のチームで調整されているとした上で「進展が得られている。状況はこれまでよりも格段に良好に見える」とし、「人質解放交渉に多大な努力を行っている米国に感謝したい」と語った。
バイデン米大統領は12日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談した。ホワイトハウスによれば、バイデン氏はガザにおける停戦と人質解放が直ちに必要だと強調し、合意の下での戦闘停止によって可能となる人道支援の急増が必要だと訴えた。
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