原油先物は続落、米燃料在庫が大幅に増加に
1月9日、アジア時間の原油先物は続落している。石油輸出国機構(OPEC)やロシアなどからの供給逼迫への懸念が下げ幅を抑えたものの、米燃料在庫の大幅増加に圧迫された。写真は米カリフォルニア州にある石油精製所。2023年3月撮影(2025 ロイター/Nathan Frandino)
Yuka Obayashi
[東京 9日 ロイター] - 9日アジア時間の原油先物は続落している。石油輸出国機構(OPEC)やロシアなどからの供給逼迫への懸念が下げ幅を抑えたものの、米燃料在庫の大幅増加に圧迫された。
0125GMT(日本時間午前10時25分)時点で、北海ブレント先物は前日比0.28ドル(0.4%)安の1バレル=75.88ドル。米WTI先物は0.30ドル(0.4%)安の73.02ドル。
前日はドル高と米燃料在庫が予想以上に増加したことを受け、1%以上下落した。米エネルギー情報局(EIA)によると、先週のガソリン在庫は630万バレル増加し、ロイターのアナリスト予想である150万バレル増を上回った。
日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は、米燃料在庫の増加で売りが出たが、北半球の冬場の需要期を理由に下値は限定的だと述べた。
今後については、中国の需要動向、米次期政権のエネルギー・通商政策とウクライナ戦争へのスタンスが主に注目されるとし、トランプ次期米大統領が20日に就任するまで、トレーダーは大きなポジションを控える可能性が高いと見通した。
ロイター調査によると、OPECの原油生産量は12月に3カ月ぶりに減少した。
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