ニュース速報
ワールド

台湾総統、中国に健全な交流呼びかけ 観光・留学の規制撤廃求める

2025年01月02日(木)13時51分

 台湾の頼清徳総統は1日の記者会見で、中国と対等で尊厳があり、健全で秩序ある交流を歓迎すると述べた。米ハワイで2024年12月撮影(2025年 ロイター/Marco Garcia)

[台北 1日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は1日の記者会見で、中国と対等で尊厳があり、健全で秩序ある交流を歓迎すると述べた。ただ、中国は観光のような複雑でないことも妨害しているとし、友好の意思があるのかと疑問を呈した。

中国は頼総統を分離独立派と見なし、対話を拒否している。

頼総統は、中国は自国の観光客の台湾への訪問や留学を制限し、正常な交流を妨げていると指摘した上で「しかし、これだけは強調したい。台湾は互恵と尊厳の原則の下、中国と健全で秩序ある交流を望んでいる」と述べた。

中国人は米国や日本などには自由に旅行できるのに台湾は規制があるのはなぜか、ジャーナリストは中国に尋ねるべきだ、とした。

「これは本当に台湾に対し好意を示しているのか。全ての人を平等に扱えないのか」と述べた。

中国の習近平国家主席は12月31日、新年に向けた演説で、台湾との「統一」を誰も阻止できないと述べた。

頼総統は、権威主義的な国々からの脅威が大きければ大きいほど、民主主義国家は団結すべきだと述べ、インド太平洋で中国とロシアの軍隊が共に活動していることを指摘した。

民主主義国家間の協力は、防衛と安全保障、そして「民主主義のサプライチェーン」を強化するために必要だとし、「それが適切に行われなければ、全ての国の経済や産業、そして民主主義国家の人々の生活に影響を与えるだろう。

「新年には、民主主義諸国がさらに団結し、平和、民主主義、繁栄の目的を達成できることを心から願う」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国、公務員に10年ぶり大幅賃上げ 経済活性化策の

ビジネス

米、国内アンチモン採掘を許可 中国禁輸で調達体制構

ワールド

米政権、イスラエルへの80億ドル武器売却案を議会に

ワールド

焦点:深刻化する世界の飢餓、支援責任果たさぬ大国に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡...池井戸潤の『俺たちの箱根駅伝』を超える実話
  • 2
    わが子の亡骸を17日間離さなかったシャチに新しい赤ちゃんが誕生
  • 3
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...ミサイル直撃で建物が吹き飛ぶ瞬間映像
  • 4
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 5
    「妄想がすごい!」 米セレブ、「テイラー・スウィフ…
  • 6
    韓国の捜査機関、ユン大統領の拘束執行を中止 警護庁…
  • 7
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 8
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 9
    ウクライナ水上ドローンが「史上初」の攻撃成功...海…
  • 10
    北朝鮮を頼って韓国を怒らせたプーチンの大誤算
  • 1
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も助けず携帯で撮影した」事件がえぐり出すNYの恥部
  • 2
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 3
    JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強みは『個性』。そこを僕らも大切にしたい」
  • 4
    イースター島で見つかった1億6500万年前の「タイムカ…
  • 5
    カヤックの下にうごめく「謎の影」...釣り人を恐怖に…
  • 6
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 7
    「弾薬庫で火災と爆発」ロシア最大の軍事演習場を複…
  • 8
    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…
  • 9
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 10
    スターバックスのレシートが示す現実...たった3年で…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 10
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中