原油先物は小幅上昇、中国の景気刺激策への期待で
12月26日、原油先物価格は、薄商いの中小幅上昇した。世界最大の石油輸入国である中国の追加景気刺激策への期待や米国の原油在庫の減少見通しが相場を支えている。写真は米カリフォルニア州ロデオにある石油精製所。昨年3月撮影(2024 ロイター/Nathan Frandino)
Yuka Obayashi
[東京 26日 ロイター] - 原油先物価格は26日、薄商いの中小幅上昇した。世界最大の石油輸入国である中国の追加景気刺激策への期待や米国の原油在庫の減少見通しが相場を支えている。
北海ブレント先物は日本時間午前10時48分時点で0.11ドル(0.2%)高の1バレル=73.69ドル。米WTI先物は0.15ドル(0.2%)高の70.25ドル。
中国財政省は24日、2025年は年金や医療保険の補助金を引き上げ、消費財の買い替え政策を拡大することで、消費に対する財政支援を強化すると発表した。
また、関係筋によると、中国当局は来年、3兆元(4110億ドル)相当の特別国債を発行することで合意した。中国当局が景気テコ入れを強化する中、発行規模を今年の1兆元から大幅増額し過去最大規模とする。
ロイター調査によると、12月20日までの1週間の原油在庫は約190万バレル減と予想されている。ガソリン在庫は110万バレル、留出油在庫は130万バレル、それぞれ減少が予想されている。
米国石油協会(API)24日の数字を引用して市場関係者が明らかにしたところによると、米国の原油と留出油の在庫は先週減少した。
供給面では、リビア国営石油公社が24日、今年の国内原油平均生産量が目標の日量約140万バレルを上回ったと発表した。
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