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ロシア南部、黒海の石油流出で緊急事態宣言

2024年12月26日(木)10時19分

ロシア南部クラスノダール地方の当局は12月25日、10日前に発生した黒海での石油流出事故に関し、依然として沿岸に石油が漂着しているとして、地域全体に緊急事態宣言を発令した。写真は清掃を行うボランティア。21日、同地方の沿岸部で撮影(2024年 ロイター/Sergey Pivovarov)

[モスクワ 25日 ロイター] - ロシア南部クラスノダール地方の当局は25日、10日前に発生した黒海での石油流出事故に関し、依然として沿岸に石油が漂着しているとして、地域全体に緊急事態宣言を発令した。

同地方のコンドラチェフ知事は25日、通信アプリ「テレグラム」で声明を発表。アナパやテムリュクの沿岸が石油で汚染されており、地域全体に緊急事態宣言を発令すると決めたと明らかにした。沿岸部には深刻度の低い緊急事態宣言が出されていた。

同氏は「科学者や専門家の推測によれば、燃料油の大半は海底にとどまり海中で回収できるはずだったが、高気温で石油が海面に上がり砂浜に漂着している」と述べた。

一方、事故処理に当たっている危機管理センターは、座礁したタンカーのうち1隻の船首を海中で発見。油漏れが起きていないか潜水士が確認すると話した。

同センターによれば、これまでに沿岸部の256平方キロにわたって調査が行われ、25トンの石油交じりの海水が回収されたという。

ロイター
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