ウクライナ、戦闘映像集積228年分 ドローン使い戦場判断AI強化
12月20日、将来の戦争の軸足が人工知能(AI)へと移る中、ウクライナが貴重な資源を手にしている。 写真は6月、ドネツク地方の前線でドローン攻撃を行うウクライナ兵(2024年 ロイター/Inna Varenytsia)
Max Hunder
[キーウ 20日 ロイター] - 将来の戦争の軸足が人工知能(AI)へと移る中、ウクライナが貴重な資源を手にしている。無人機(ドローン)が戦場で撮影した計数百万時間に及ぶ映像で、戦場で判断を下すAIモデルの訓練に使用することができる。
ロシアがウクライナに全面侵攻を開始して以降、AIは人間よりも素早く画像を分析し、標的を識別している。
ウクライナには、非営利デジタルシステムOCHIがある。前線配置のドローン操縦者1万5千人以上が取得した動画データを一元的に集め、分析するのが特徴だ。創設者オレクサンドル・ドミトリエフ氏がロイターに明らかにしたところでは、ロシアが侵攻した2022年以降、ドローンから200万時間、つまり228年分の戦場映像を収集した。
AIに学習させるには膨大な映像が重要なデータとなる。同氏は「これはAIの糧だ。AIに学習させたいなら200万時間(の映像)を与えれば人知を越えた何物かになるだろう」と話し、兵器にとって最も効果的な軌道と角度を研究できるのがAIプログラムだと付け加えた。
同氏によると、戦闘により、平均して毎日5テラ―6テラバイトの新しいデータが追加されている。
ウクライナの国土防衛を支援する国々の一角がOCHIのシステムに関心を示し、代表団と話し合いをしているという。ただ、同氏は詳細を明らかにしなかった。
ドローン収集の膨大な映像データについて、米シンクタンク「新アメリカ安全保障センター(CNAS)」の客員上級研究員サミュエル・ベンデット氏は、一体何を視野に収めていて、取るべき行動は何かをAIシステムに学習させる上で非常に価値が高いだろうと述べた。
米戦略国際問題研究所(CSIS)のワドワニAIセンターの研究員カテリーナ・ボンダール氏は、映像データはロシアと戦うための訓練という文脈で貴重だと指摘した。ただ、米当局やドローンメーカーは「ウクライナの野原や森の映像を大量に収集するよりも、現在の米国の最優先事項である中国との戦いに使用可能なシステムを準備したがっている」と述べた。
ウクライナには、国防省が開発した「アベンジャーズ」と呼ばれるシステムもある。ドローンや監視カメラ(CCTV)の映像を一元収集するものだ。
同省はこのシステムに関する情報提供を拒否した。同省は以前、アベンジャーズがAI識別ツールを使って週に1万2000個のロシア軍装備品を見つけ出していると発表していた。
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