中国、「農業大国」へ生産拡大目指す=中央農村工作会議
中国国営の新華社通信は12月18日、2025年の中国の農業政策を決める中央農村工作会議で、農業の生産態勢を強化し、穀物の生産を高水準で安定させられるように作付面積を安定化させる方針が示されたと報じた。2021年6月、河北省邯鄲市の小麦畑で撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 18日 ロイター] - 中国国営の新華社通信は18日、2025年の中国の農業政策を決める中央農村工作会議で、農業の生産態勢を強化し、穀物の生産を高水準で安定させられるように作付面積を安定化させる方針が示されたと報じた。
同時に、2024年の穀物生産量が7億0650万トンと過去最高だったと発表した。うちトウモロコシは2億9492万トンだった。
中国は世界最大の穀物生産国となっているものの、依然として輸入にも依存している。貿易相手国の米国やカナダ、欧州連合(EU)との緊張関係が高まっていることが食品貿易を混乱させる恐れがあるため、生産量を増やして「農業大国」になるとの方針を打ち出した。
政策立案者らは農民の所得を向上させ、農業分野での科学や技術、設備の利用を強化する必要性があるとして「穀物作付面積を安定させ、大規模な穀物・油糧作物の収穫量を増やすための活動を深化させる」と訴えたという。
また、穀物生産を支援するために政策システムを改善し、耕作地を保護して質を向上させるとも言及した。
中国は近年、作付面積を増やしたり、高収穫品種を採用したりすることで大豆やトウモロコシ、小麦の生産量を大幅に伸ばしてきた。一方、中国の景気減速によって消費が減退している中で、供給量の増加は農産品の価格下落をもたらしている。
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