ロシア潜水艦、フィリピンEEZ内で浮上か マルコス大統領は懸念表明
12月2日、フィリピンのマルコス大統領は、南シナ海のフィリピンの排他的経済水域(EEZ)でロシアの潜水艦が確認されたとの報道について「非常に憂慮すべきだ」と述べた。マニラで7月撮影(2024年 ロイター/Lisa Marie David)
[マニラ 2日 ロイター] - フィリピンのマルコス大統領は2日、南シナ海のフィリピンの排他的経済水域(EEZ)でロシアの潜水艦が確認されたとの報道について「非常に憂慮すべきだ」と述べた。
フィリピンの有力日刊紙インクワイアラーは2日、治安筋の話として、ロシアの攻撃型潜水艦が先週、フィリピンのEEZ内で浮上したと伝えた。
マルコス氏はこれについて「非常に懸念すべきだ。西フィリピン海、わが国のEEZ、わが国の基線へのいかなる侵入も非常に憂慮すべきだ」と記者団に述べた。潜水艦の存在について詳細には踏み込まなかった。
ロイターは現時点で報道の真偽を確認できていない。フィリピン海軍報道官はコメント要請に返答してない。在マニラのロシア大使館のコメントも得られていない。
ロシアのプーチン大統領が2022年、ウクライナ侵攻直前に北京を訪問した際、中ロは「無制限」のパートナーシップを宣言した。今年7月には南シナ海で海軍の実弾演習を実施した。
フィリピンは南シナ海の領有権を巡り過去1年で中国との緊張が高まっている。